今年の新年度も名探偵コナン。もう 23 年目。
しかし、見る度に、「年々悪くなってきたなぁ」の感想しかない。
劇場版に限らず、普段のテレビシリーズも同様。
どこがダメ?
ロジックがまずダメになっちゃった。とりわけ劇場版。
もう推理どころか、ストーリーの進行自体さえ整合性全くない。
今度の「紺青の拳」を見てみよう。ストーリーの根幹は何かというと、それはコナン君が怪盗キッドに捕まって、 蘭たちと一緒にシンガポールに行く新一に変装したキッドに密かに連れられたことだ。そして最後、蘭は途中新一の正体はキッドだと気づいたのだ。
ではここに矛盾が生じた。
キッドは新一として蘭と一緒に海外に行く前提条件の一つは、キッドは本当の新一とある種の接触をしたことだ。そうしないと、キッドは新一名義での連絡が一切できない。だから蘭は本当の新一はキッドと会ったことがあるとすぐ推理できるはず。
さらに、シンガポールにいる間、キッドは本当の新一の行動そして通信を遮断しなければならない。そうしないと二人の新一が世の中にいって、さらに長期間のため、キッドは自分を危険に置くことになる。ここまで来たら、新一は事件後蘭に自分の監禁された遭遇を説明しないと合理性が失う。
だんだん厄介になったね。さらに厄介なのは、なぜキッドはわざと新一としてシンガポールに行かないといけないのか。それの唯一の解釈はキッドは新一の身分が必要。しかしなぜそれは必要なのか、全く見えないのだ。
さらに、コナンは捕まったからシンガポールに意識が戻るまでの間、周りの親友は全く気にしない様子。それは何故だろう。警察とも連絡しないまま、コナンが北海度に行ったウソを阿笠博士がついた。なんでキッドの手助けをするのか。理解できない。
本当にめっちゃくちゃだ。
去年の「ゼロの執行人」もそうだ。
黒ずくめの組織のバーボンとして活動しているはずの安室さんはテレビの中に公安として映された。組織の誰でもそんなことを気にしないのか。
唯一の解釈は安室さんは組織に自分が公安に潜入したと説明しかない。それはいきなりの説明か、もしくはずっとそう説明してきたのか、全く分からない。もしずっとそう説明してきたら、ストーリーはまだ進行できるのか。
めっちゃくちゃだ。
そして、作画なども悪くなってきた。
20 年跨ぐ頻度ほぼ変わらず連載してきた作品。もう簡単に漫画家の意志で終わらせることができなだろうか。でも、儲かるばかりの一方、素晴らしい作品は結局中途半端で素晴らしかった作品になりかねない。
傑作になれ。と嘆きたい。