Feel and Think!

人であることで、いわゆる「考える」ことができます。証拠、論理、証明することをできるのを自慢する私たち。しかし、「考える」こと以外、「感じる」ことの大切さを忘れていませんか。

自転車の原理を知らなくても自転車を十分楽しめます。母国語を一生懸命勉強しなくても驚くほど上手に使えます。論理という意味で物事を理解・説明できなくても、場合によって「感じる」ことだけで楽しめるのみならず、十分上達もできるし、「考える」ことばかりする人よりも遥かに上達できます。

直感というのはなかなか説明できませんが、一人ひとり生まれつきの優れた能力ではないかと思います。しかし、貴重な直感を捨て、まるで邪教に憑りつかれるように「考える」ということを過大評価しがちな現代。「考える」の価値を否定するつもりは決してないのですが、「感じる」が過小評価されている気がします。ある種の風潮というか、「考える」が「感じる」より高尚であるという社会全般の雰囲気がこの時代の特徴の一つとも言えるかもしれません。

自転車の楽しみ方として、まず直感を使って楽しみますよね。もちろんそれから自転車の原理に惹かれて、それを自発的に探求し、自転車をより一層楽しむことができるかもしれませんが、直感のままで楽しむのも全然あるし、原理知らないから危険であることも断じてありません。しかし、もし最初から直感ではなく、いわゆる理性を強要すると、自転車はほぼ誰も使えなくなるでしょう。名門大学卒でない限り、たぶん難しいでしょう。国家資格も出てくるでしょう。堅苦しいことになるでしょう。

普通に楽しいことであるはずなのに。

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